劇場版ポケモン全作品をAmazon Prime Videoで視聴した感想
- はじめに
- 各作品毎のランクと簡易感想
- ミュウツーの逆襲(1998)
- 幻のポケモン ルギア爆誕(1999)
- 結晶塔の帝王 ENTEI(2000)
- セレビィ 時を超えた遭遇(2001)
- 水の都の護神 ラティアスとラティオス(2002)
- 七夜の願い星 ジラーチ(2003)
- 裂空の訪問者 デオキシス(2004)
- ミュウと波導の勇者 ルカリオ(2005)
- ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ(2006)
- ディアルガvsパルキアvsダークライ(2007)
- ギラティナと氷空の花束 シェイミ(2008)
- アルセウス 超克の時空へ(2009)
- 幻影の覇者 ゾロアーク(2010)
- ビクティニと黒き英雄 ゼクロム(2011)
- キュレムVS 聖剣士 ケルディオ(2012)
- 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒(2013)
- 破壊の繭とディアンシー(2014)
- 光輪の超魔神 フーパ(2015)
- ボルケニオンと機巧のマギアナ(2016)
- キミにきめた!(2017)
- みんなの物語(2018)
- ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(2019)
- 番外編
- 総括
はじめに
ポケモンというコンテンツに関しては、小学生の頃に触れてハマったものの高学年くらいで離れていき、それから時が経って大学生になってから再び触れていくこととなったといったような経緯です(高校1年の頃一瞬戻りかけたけど)*1。なので子供時代と大人になった現在の両方に関わっているという点で考えるとこれまで自分が触れてきたものの中でも思い入れは深い方であります。そんな折、Amazon Prime Videoでアニメポケモン映画が全作品配信されるという情報を手に入れました*2。これまで漫画でもアニメでもゲームでもその他でもシリーズもののコンプリートという物をあまりしたことがなかったので、折角の機会だしと思って今回の企画を行うに至りました。また、完全所見の映画もある一方で幼少期及び近年に一度観たことあるものも多くありましたが*3、記憶が薄れている物も多くてまた幼少期に観た物はここで改めて観てノスタルジーに浸りたいと思ったため観たことあるものも含めて全ての作品をPrimeで観ることとしました。
各映画ごとに簡易的にですが感想を纏めています、ネタバレも含む物もあるのでその点もご了承ください。
因みにそれぞれの作品にランクをつけていますが基準としては
S→素晴らしい!
A+→とても面白い
A→面白い
A-→ギリ及第点
B→微妙
C→・・・何も言うまい
といった感じです。
各作品毎のランクと簡易感想
ミュウツーの逆襲(1998)
ランク:S
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
幻のポケモン ルギア爆誕(1999)
ランク:A
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
ミュウ逆とは一転して、TVアニメの劇場版という印象がより強い。「それぞれの世界」という映画ならではのテーマはあるが比較的終盤で鮮明になるもので、どちらかと言うとルギアを初めとした伝説のポケモンの闘いが醍醐味。
ロケット団の思わぬ大?活躍や、カスミのサトシに対するスタンスについてといったものの描きが面白かった。個人的に微妙な点は、敵役のコレクターが特別に見せ場もサトシ達と大きな衝突もなくただの小悪党としてしか映らなかった事だろうか。
結晶塔の帝王 ENTEI(2000)
ランク:A+
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
ひとりぼっちの少女の願いという単純だが重たいテーマ。明確な悪役がおらず、それもあってか全体的に重く暗めで進む為、子供受けは微妙かもしれない。自分も大人になった今観て評価が上がった。
サブ要素としては、サトシが手持ちポケモンの能力を有効活用していた点やタケシ・カスミのポケモンバトルを観れた点。この辺のバトルは技の活用なども割と本格的だった。そしてサトシのエースはやはりリザードンだと再認識。
セレビィ 時を超えた遭遇(2001)
ランク:A+
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
Sにしようか迷った。エンタメ映画と思わせて終盤で環境破壊とその代償という重いテーマを被せてくる。前半の退屈っぽい幕間シーンが終盤への積み重ねになってるのもGOOD。個人的にはルギアやエンテイよりも好きな映画。
ダークボールという特殊なボールから出る邪悪なポケモンが登場するが、その後のポケモンコロシアム・XDのダークポケモンはこれを採用したものと思われる(ゲームにはセレビィも重要キャラとして登場)。準主人公のユキナリの正体等も予め知った上で観るとまた面白い。
水の都の護神 ラティアスとラティオス(2002)
ランク:A+
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
歴代でも名作との呼び声高い作品。その最大の魅力は雰囲気から街の造形まで深く描き込まれた「水の都」であろう。シナリオも「伝説を継ぐ街」と「力の暴走」というテーマがしっかりと描かれていた。
他の無印映画と比べて「ポケモンにまつわる伝説」を丁寧に描いていたのは個人的に好印象。タケシ・カスミやロケット団の関わりが他映画と比べても少なめだったが逆にそれが功を為していたような気もする。
ちなみに最後に出てきた少女はラティアスだと思っています。カノンがサトシに対して特別な感情抱いていた描写は思い当たらないので。
七夜の願い星 ジラーチ(2003)
ランク:S
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
紛れもない神映画。定められた別れとひと時の思い出がテーマであり、それ故年端もゆかぬ子供であるマサトを主役にしたのは見事な采配だろう。敵役のバトラーも強い信念のもと動いており、ここまでの映画では一番魅力的な敵役と思った。
サトシの手持ちがピカチュウしか出なかったのは少し残念だが、代わりにゲストポケモンであるサマヨールやキルリアのショー演出、アブソルのまるで準伝かのような活躍、フライゴンとボーマンダの対決・共闘とそれを補って余りあるエンタメ力も見せてくれた。
裂空の訪問者 デオキシス(2004)
ランク:B
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
個人的にはイマイチ。トラウマ克服の過程が一番のテーマと思うが、トオイに好感を持てなかったり登場時と比べて周りにあっさり馴染んでしまっているのがマイナスだろうか。災害時の対応という隠れたテーマが描かれていたのは評価点。
レックウザというポケモン、禁止伝説の中では一番好きなポケモンなのだけど、そのレックウザを全然掘り下げずただの舞台装置みたいに使っていたのも個人的には不満。ハイテクシティラルースの描写やポケモン個々の能力を駆使した災害対応など良い所もあるだけに惜しい。
ミュウと波導の勇者 ルカリオ(2005)
ランク:S
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
ジラーチと並ぶ神作品。「絆」という直球王道のテーマ一本をシリーズそのものの軸であるサトピカとゲストのアーロンルカリオとを重ね合わせて見事に描き切っていた。悪役も無しにこれらのみに絞った為ストーリーに深みが生まれていた。
闘う場面こそあまりないもののサトシ達のその時点の手持ちが揃って登場していたのも好印象。はじまりの樹の人体活動のような描写も面白く、もう一体のタイトルポケモンのミュウもちゃんと納得出来る役割を与えられていたと思う。
あとedムービーでジラーチ映画のバトラーとダイアンがカメオ出演していて、こういうのあるからシリーズ鑑賞はやめられない。
ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ(2006)
ランク:A
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
(ラティ+ジラーチ)÷2。AG映画で度々描かれた絆というテーマの特に「親子愛」にフォーカスしていた。ハルカをメインとしつつサトシも終盤で大きく活躍させていたのが好印象。水ポケモンや海底神殿の演出もGOOD。
当時ゲームが発売されたポケモンレンジャーを宣伝も兼ねて出したのは英断で実際によく描けていたけど、そのゲームの方が言う程流行らなかったのが悔やまれる。敵役は無印映画以来のイキリ悪ガキ系だがこれはこれで悪くなかった。
ディアルガvsパルキアvsダークライ(2007)
ランク:A-
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
オラシオンという平成のヒノカミ神楽。この映画の魅力の大半はここに集約されるだろう。テーマはイマイチ分かりにくかったが「継承」だろうか。どちらかというとバトル等のエンタメ映画よりな印象。
前半はダークライとその関連話が丁寧に描かれてて結構面白かったけど、ディアパル参戦から淡々として失速してしまったような印象を受けた。最初敵役っぽかったアルベルト男爵も結局何がしたかったキャラなのかわからず終わってしまったのも残念。
継承がテーマと言ったけど、この映画の目玉であるオラシオンは形を変えて10年後の映画「キミにきめた!」に「継承」されているというのがまた面白い。
ギラティナと氷空の花束 シェイミ(2008)
ランク:A+
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
ダークホース映画。別世界をベースとした「世界の役割と調和」がテーマ。オラシオンのような派手な武器こそ無いが、シェイミの設定やサトシ達との旅、敵の行動動機などを一つ一つ丁寧に描いて進めていた事が好印象。
ストーリーだけならAランク止まりなものの、反転世界や花畑といった舞台背景の書き込みが素晴らしいかったので1ランク上に。過去映画の話が出るのはこれが初めてだが、その設定も活かしつつ、次に繋げられるような終わり方だった。
この映画は例のコイルショックの当事者のはずだけど、話の中で大量のコイルが出てきた時は爆笑してしまったw
アルセウス 超克の時空へ(2009)
ランク:B
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
作画は良いが他がかなり微妙。歴史の裏の真実がテーマだがそれ故なのか説明に時間割きすぎて全体的にテンポが悪い。シーナやディアルガの力も都合良すぎな所が多く、パルキアギラティナはほぼいるだけになってた感が否めない。
途中のご都合は正直かなり酷くてCランクにしようと思いもしたが、歴史改変の描写がギリ許せる範囲なのと細かな部分で良い点もいくつかあったので踏み止まり。三部作の最終章だが、前2作観てないとついて行き辛い一方でディアパルギラについては別に三部作でやる必要があったのか疑問の残る扱いだった。
幻影の覇者 ゾロアーク(2010)
ランク:A
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
意外と硬派寄りかもしれない。「嘘の持つ意味と役割」が一つのテーマ。悪役や伝説ポケの背景が丁寧に描写されており、「変身」ではなく「幻影」である事がわかりやすい演出も良かった。三犬やセレビィも空気にならず活かせていた。
他のダイパ映画と比べてほぼシナリオ一点突破で勝負していたのは個人的に好印象。肩書としてはダイパ映画だが、三犬セレビィの活躍や冒頭のヒビキ等、当時ゲームの世代だったHGSSの方を意識して作られた感じもする。
ちなみにスキマスイッチが歌う主題歌は歴代でも上位に入るほど好き。
ビクティニと黒き英雄 ゼクロム(2011)
ランク:A-
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
言うなれば及第点。テーマは「手段を選ばない代償と過ち」と言った所か。アルセウス同様説明に時間割いて特に前半はテンポが悪いが、後半の実は〜的展開やゼクロム登場以降の演出は決して悪くなかった。
レシラムの方が途中までは目立っていて本当にゼクロムの方の映画かと少し思ったが、役割上重要なのはゼクロムだったので間違いでは無いかなと。舞台が狭くて街や自然の描写等はイマイチだったがそこは一長一短だろうか。
キュレムVS 聖剣士 ケルディオ(2012)
ランク:B
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
内容がナイヨウ。「力を合わせる事の大事さ」がテーマでそこについては悪くないが、悪役もいなく特別波乱も無いためとにかく話が薄い。ポケモンとサトシの友情や映画自体のスケールも他映画と比べて大きく劣ると言わざるを得ない。
キュレムについても以前のレックウザほどではないが、その辺の洞窟に住んでたり好き勝手にフォルムチェンジしたりと扱いが割と雑、聖剣士3体の方が優遇されてるくらいには。但し話が薄っぺらい反面ご都合展開が少なめだったのは評価しても良い気がする。
TVスペシャルレベルのシナリオを映画としてやられても困るっていうのが正直だけど、上映時間も少ないし(代わりに短編あった?)この年は何か事情があったのだろうか。
神速のゲノセクト ミュウツー覚醒(2013)
ランク:A+
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
ミュウ逆リスペクト。人工ポケモンのミュウツーとゲノセクトメインだけあり「存在意義」がテーマ。それ故話自体や展開も比較的重めな部分が多い。反面ミュウツー対ゲノセクトや多様なポケモン等エンタメ力もあり。
話がハードで面白いので個人的に好印象な映画だが、赤ゲノセクトの目的がややわかりづらい(ただ排他的なだけ?)点だけは少し気になった。ミュウツーは声や性格の工夫でミュウ逆のと別個体である事がわかりやすかったが、ミュウ逆のミュウツーと出会ったらどうなるのかそれはそれで気になる。
破壊の繭とディアンシー(2014)
ランク:A-
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
王道かつコンパクト。「箱入り娘の旅と成長」がテーマ。幻ポケモンとサトシ一行が仲良くなって騒動に〜というお約束だが、敵が複数いて尚且つ敵も巻き込まれた方だったのが目新しかった。伝説ポケモンの演出もグッド。
タイトルの「破壊の繭」があのポケモンの事だと言うのは少し考えればわかる気もするが全くわからなかったので判明時に勝手に感心していた。敵達のメインポケモンが御三家の最終進化だったのもサトシ一行の御三家が第一進化な事と対比させてXY世代へのファンサービスになっていた事と予想される。
光輪の超魔神 フーパ(2015)
ランク:A
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
面白いではなく楽しい。テーマは「自身の制御と乗り越え」だがこの映画の魅力はそんな所ではなく、大怪獣バトルと言わんばかりの伝説ポケ大集合だろう。サトシが伝説達をちゃんと覚えており、ここまでポケモン映画を観続けて良かったと思える。
正直シナリオ自体はケルディオ程ではないが大分薄めで特別面白い訳でもないのだが、それを補って余りあるエンタメ力のお陰でランクが2段階くらい上がった。特にサトシがルギアやラティオスに乗るシーンはかつての映画を観た人なら誰しもが感極まった事だろう。
ちなみにWikipediaによると、少なくともルギアとアルセウスに関しては過去映画と同一個体である事が他媒体ではっきり明言されているとか。
ボルケニオンと機巧のマギアナ(2016)
ランク:A
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
原点回帰な節もある。テーマは「ポケモンから見た人間の恐ろしさ」だろう。無印やAGで見られたような悪人の力の暴走やポケモンと人間の信頼の深さ等が描かれ、前作と合わせてこれまでの映画の総決算も兼ねていたのかもしれない。
前作は伝説ポケ大集合だったが今回はメガシンカの大盤振る舞いというエンタメっぷりを見せてくれ、サトシ一行とのバトルも迫力のあるもので願わくば映画館で見たかった。また、ルギア映画ほどではないものの久々にロケット団、特にニャースがテーマの関連もあって比較的目立っていた。
キミにきめた!(2017)
ランク:A+
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
回帰に見せかけた挑戦作。テーマは「絆」…ではなく「成長」だろう。過去作オマージュと取れる要素が幾つもあり、その多くは良くも悪くも今作風アレンジがかかり賛否両論だが、ポケモンが好きな人ほど賛にも否にもなり得る作品と言えるだろう。
特に物議を醸した終盤のある演出だが、これについても正しかったのか否かは正直断言が出来ない。サブキャラは全くの新キャラが揃ったがサトシ一行の面々はサトシが成長する上での助けとなり、ライバルも一見クソ野郎に見えて信念のもと戦っていたのは評価点と言える。
個人的に好きなシーンとして、当時最新作だったSM御三家と初代御三家の対決がまず挙がる。また、原典のバイバイバタフリーは観たことがないものの映画内の別れのシーンは思わず泣いてしまった。
みんなの物語(2018)
ランク:A-
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
広く浅く。テーマはタイトルそのまま「みんなの物語」。限定された街と時の中で様々な境遇のキャラが葛藤して成長するが、90分という尺の宿命か、どうしても特定キャラに偏りが生じてしまったのは否めない。
特に良かったのは嘘つきおじさんことカガチとウソッキー関連で、彼らが影の主人公と言えるのではないか。反面ラルゴとゼラオラ、特にゼラオラ関連が伝説の伝承も暴走の背景もサトシとの戦闘・心通わせもかなり雑で、正直このポケモンの所為で評価が2段階ほど落ちたと言っても過言ではない。
前半はかなり面白かったのだがやはり上述のゼラオラを始めとして事件解決のパートで失速してしまったと言わざるを得ない。上手くいけばA+もあり得た映画だっただけに大変惜しい。
ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(2019)
ランク:A
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
エンタメ化したミュウ逆。テーマや話の大筋は原典と同じなので特筆無いが、細部は結構アレンジされている。普通の映画としては十分な良作だが、ミュウ逆という大作の名を冠した作品としては残念な面もあったのは否めない。
波止場の「カモメ」が「キャモメ」になってたり、当時無かったゲームのbgmや技*4が加えられていたのはリメイクとしてグッドで、映像の迫力も十分。一方で尺が伸びたにも関わらず原点で超重要要素だったアイツーの話を丸々カットするという愚行をなし、代わりに幕間会話や説明だけが増えた為テンポはかなり劣化した。
番外編
ココ(2020)
(※アマプラでは無いので対象外ですが一応掲載)
ランク:A
https://www.pokemon-movie.jp より画像引用
異種族共生という意外にもポケモンで深く扱われる事の少なかったテーマ。見た目は人間中身はポケモンというキャラの演出が非常に冴えていた。森林や環境破壊等、所々セレビィ映画オマージュと取れなくもない部分もちらほら。
当然だがモブポケモンの種類が格段に増えていて、そういったポケモン達の小さな活躍も楽しめた。また今回の悪役は子供向け映画としてはタブーな事(ネタバレ防止)をやっているわけだが、これをやった悪役はもしかするとポケモン史上初?
ビクティニと白き英雄 レシラム(2011)
※見比べと制覇のため此方も観たけれど記録としては黒き英雄ゼクロムを適用
ランク:A-
Amazon Prime Video(Amazon.co.jp)より画像引用
テーマや話は黒き英雄と全く同じなので語る事無し。ゼクレシの役割が逆だったり一部ポケモンが違ったりというくらいだが、ゲームが各シリーズ2バージョン出てる事を考えるとある意味ポケモンらしい企画とも言える。
何故こんな企画になったかだが、ゼクレシがディアパルやゼルイベ等と比べてタイプ以外に特別違いのないポケモン同士で、扱いに困ったからではないかと思われる(ゲームBWも実はこの映画と同じ様な扱われ方)。シリーズコンプリート目的が無ければどちらか好きな方だけ観る事を個人的には推奨する。
総括
20作以上あり、途中に就活等もあって企画開始から終了まで実に半年弱かかってしまいましたが、なんというかやりきった感はありました。
各作品のテーマをもう一度並べると
ミュウツーの逆襲:作られた命
結晶塔の帝王 ENTEI:ひとりぼっちの少女の願い
セレビィ 時を超えた遭遇:環境破壊とその代償
七夜の願い星 ジラーチ:定められた別れとひとときの思い出
裂空の訪問者 デオキシス:トラウマ克服の過程
ギラティナと氷空の花束 シェイミ:世界の役割と調和
アルセウス 超克の時空へ:歴史の裏の真実
幻影の覇者 ゾロアーク:嘘の持つ意味と役割
ビクティニと黒き英雄 ゼクロム:手段を選ばない代償と過ち
キュレムVS聖剣士 ケルディオ:力を合わせることの大事さ
神速のゲノセクト ミュウツー覚醒:存在意義
破壊の繭とディアンシー:箱入り娘の旅と成長
光輪の超魔神 フーパ:自身の制御と乗り越え
ボルケニオンと機巧のマギアナ:ポケモンから見た人間の恐ろしさ
キミにきめた!:成長
みんなの物語:みんなの物語
ミュウツーの逆襲 EVOLUTION:作られた命
となります(正直無理矢理捻出したのもありますが・・・)
各作品個人的好みで順位をつけるのなら
S(素晴らしい!)
1位:七夜の願い星 ジラーチ
1位(同率):ミュウと波動の勇者 ルカリオ
3位:ミュウツーの逆襲
A+(とても面白い)
4位:セレビィ 時を超えた遭遇
5位:キミにきめた!
7位:結晶塔の帝王 ENTEI
A(面白い)
12位:幻影の覇者 ゾロアーク
14位:ミュウツーの逆襲 EVOLUTION
15位:光輪の超魔神 フーパ
A-(ギリ及第点)
16位:みんなの物語
17位:ビクティニと黒き英雄 ゼクロム
18位:破壊の繭とディアンシー
B(微妙)
20位:裂空の訪問者 デオキシス
21位:キュレムVS聖剣士 ケルディオ
22位:アルセウス 超克の時空へ
C(・・・何も言うまい)
※無し
といった感じでしょうか。
また、主題歌は印象に残る物とそうでないものに分かれますが特に好きなのは
風といっしょに(ミュウツーの逆襲)
ひとりぼっちじゃない(水の都の護神 ラティアスとラティオス)
小さきもの(七夜の願い星 ジラーチ)
アイスクリーム・シンドローム(幻影の覇者 ゾロアーク)
宙 ーそらー(ビクティニと黒き英雄 ゼクロム)
オラシオンのテーマ ~共に歩こう~(キミにきめた!)
といった所です。
全体通して感じたのは、AGシリーズはシナリオ、DPシリーズは作画、XYシリーズは演出とそれぞれ強みが違ったなって感じです。無印は作品によってばらばらですがこれらどれもが強かった気がします。BWは作品自体が決して悪い訳ではないものの上記のようなはっきりした強みが見いだせなかったのが残念でした。
ただ、これだけ長いシリーズものだとどうしてもマンネリ化の宿命からは逃れられず、実際シナリオに限って言うなら幻のポケモンとサトシ一行が出会って~のワンパターン化は否めず、特にBW~XYあたりは幻のポケモンとの出会い別れの重みもだんだんと軽くなってしまっていったような感じはしました。ひょっとすると制作サイドもそういったことに気づいて、XY終了後はTV版と切り離した新無印として制作したのかも知れませんが。
なにはともあれ、長らくお世話になっているこのポケモンというコンテンツ、今後も楽しませて頂きたいと思っています。
2021年冬アニメランクと感想
ランク基準
S→素晴らしい!
A+→とても面白い
A→面白い
A-→ギリ及第点
B→微妙
C→...何も言うまい
S:
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~
冬の王にしてなろうアニメの大型新人。序章だけどルディの成長が周りのキャラとの掛け合いを通して丁寧に描かれていて、コメディ本筋共にこの段階で見応えを感じた。転生者であるルディの死生観的なものが垣間見得たのも面白い。とても壮大で長い物語のようなので今後の展望も非常に楽しみである。
ウマ娘プリティーダービーSeason2
1期が新人の物語なら2期はベテランの物語。1話1話がまず高レベで特に試合は常に最高潮級。反面主人公ズに試練が多くて観てて辛いと思う事も多くて12話までは他の人ほど高評価出来てなかったが最終話のレースでそれすらもそこまでの積み重ねへと昇華させ素直に賞賛出来るようになった。途中テイオーがサポート役にまわってしまっていた事でセカンドキャリアの物語になってしまわないか不安だったがそんなものも一気に吹き飛ばしてくれた。
進撃の巨人 The Final Season 前半
言わずと知れた大作も最終章。マーレ編序盤は原作ではあまり刺さらなかったけど声と動きがつくと伝わるものも変わって楽しみやすいですねやはり。作画は賛否割れていたが個人的には原作の気持ち悪さが再現されててこれはこれで良かったと思う。原作読んでるのもこの辺までなのだけど、エレンが何故こんなクソ野郎になってしまったのか、その辺りも含めて後半がとても楽しみである(冬待たずに原作読むかもだが)
BEASTERS 2期
元々高レベルの1期が大化けした作品。肉食獣と草食獣の価値観や死生観の描きは勿論、話が動く事で各キャラも大きく前進した様が見応えあった。判明した食殺犯は自分好みの狂キャラだがただの下衆ではなく信念的な物が感じ取れてより魅力に映り、それ故レゴシとの闘いもとても面白かった。3期あるかわからないが是非来て欲しい。
のんのんびよりのんすとっぷ
最終章だけあってそう思わせるエピが多めだった印象。具体的にはれんちょんと歳下の子達との絡みや「卒業」に関する話を多く盛り込んだり。勿論普通の日常も健在。1期でほたるんが転校してきて始まった物語はこの3期で兄ちゃんが卒業してしおりちゃんが入学するという形で終わりを迎えたが、この物語は終わっても旭丘分校の日常は終わらないというメッセージに思えた。
A+
ワンダーエッグ・プライオリティ
昔のシャフトを思わせるような演出と陰鬱なシナリオが上手くマッチしていた。試練の内容や敵の設定や戦闘描写はセンスの塊で、主人公達4人のキャラ付け及び掘り下げもよく出来ていた。全体通して不思議な魅力に惹きつけられる作品で、近いうちにもう一周したい。また完結編も楽しみである。
ゆるキャン△SEASON2
1期から特に大きく変わる事もなく安定したオアシスを提供してくれた。キャンプという日常の中の非日常を通して、今回は緩いがキャンプ故の注意事項やソロキャンに踏み出したなでしこのキャンパーとしての成長が特筆点だろうか。映画も楽しみ。
ワールドトリガー 2期
原作信者、それ故1期には不満が多かったが今回はその多くを払拭してくれた。深夜アニメになった事で描写に遠慮が無くなり、作画も格段に良くなって戦闘が見応えあったのがまず好印象。言うなれば原作読んで得たキャラやトリガーの知識を動きのあるアニメで昇華させるのが正しい楽しみ方ではないだろうか。3期は神展開が待っている事がわかっているので楽しみだが加えてしっかり描写してくれるかの不安もまだある。今期観る限り大丈夫そうだがはてさて。
怪物事変
此方も原作既読作。キャラを最初の数話でさらっと目立たせて後半でそれぞれのエピを描いた構成が上手。そして話の本筋は寧ろこのアニメ終了後とも言えるので、それまでの導入としての役割も果たせていただろう。怪異物としての演出も良き。
ホリミヤ
ガンガン系ラブコメ。この作品は何と言っても心理描写の演出が凄かった。背景やbgmの工夫でキャラそれぞれの心理描写に深味が出ていたというか。付き合ってからは蛇足と言われがちなラブコメで付き合い始めてからも変わらず面白かったのもグッド。割と多めなサブキャラもそれぞれ掘り下げられていた。
怪病医ラムネ
個人的ダークホース。単発話のお悩み相談系だがそこに怪異という副要素を加え、特に悩みと怪症状内容のリンクが上手く作られていて関心していた。汚いアリババことラムネ先生と弟子のクロを中心にキャラの掛け合いもよく、ラムネのお師匠の話なんかは特に成程と思えた。続きがもう無さそうなのが残念。
Dr.STONE STONE WARS
原作既読。開拓物語だった1期に対して今回は人同士の争いがメインだったが、その中で特に司陣営のキャラ達それぞれが矜持を持って行動していた為、1期とはまた別の観点で楽しめた。1期から対立していた司との争いに決着がついて一つの区切りだがまだまだ物語は終わらない。
ひぐらしのなく頃に業 後半
周りの感想見ると旧作知らない事が功を奏していたかもしれない。良くも悪くも雰囲気アニメだが、梨花が何度もやり直す様や沙都子の正体判明シーン、その後の何故そうなったかの描きは素直に楽しめた。梨花を主人公として描いた後のルチーア編で梨花の株を下げる(?)構成も尖ってて面白い。卒も楽しみだがそれまでに旧作観るかはわからん。
呪術廻戦 後半
基本1期同様面白いが、交流会が長くて少しダレたのだけ惜しい。ただバトル描写は相変わらず流石で、話も交流会の中でも過去回想は良く交流会後は本筋に戻ってきっちり進んでくれたので良かった。以前も言ったがこの作品は原作よりアニメの方が格段面白いので是非2期来て欲しい。
Re:ゼロから始まる異世界生活 2期後半
呪術同様此方も途中のエミリア試練編のダレが悔やまれるが、盛り上げる所はキッチリ盛り上げていたし上手く着地させたので最終的には良かった。メインヒロインながら1期ではレムの影に隠れていたエミリアをここに来て掘り下げてスバルとの関係も進めていたのは作品としての前進にも思えた。ラムやベアトリス等その他ヒロインについても同じ事が言え、レム無しでもこの作品がやっていける事を示したのではないだろうか。
A
Levius
所謂スチームパンクで、スポ根というよりその路線で楽しんでいた。基本的に重めの雰囲気が世界観とマッチしていて試合にもそれが活きていたイメージ。CG作画もジャンルと合っていた。あと一味惹きつける要素があればもっと良かったかもしれない。
はたらく細胞BLACK
体内のあれこれというよりはどちらかというとブラック企業で働く社員の物語だった印象。ブラックの名の通り展開も一つ一つ重めで特に同僚が事故死した件は絶望そのものだったが、その過酷な環境下で必死に生きる社員の物語としては良かった。一見陽気なedが狂気をはらんでいるのも好き。
裏世界ピクニック
怪異物を期待したがそれで観るとやはり怖さが足りなかったのは否めないが、代わりに主人公2人の関係性に着目するとそこそこ楽しめた。各エピも1番重要な米軍編が1番微妙なのが痛いものの後輩ちゃんの絡んだ猫の話なんかは良かった。去年の虚構推理と比べてテンポは悪くなかったし。空魚とウルマサツキの関係等謎はまだ残っているので個人的に2期来て欲しい。
弱キャラ友崎くん
序盤は大分キツかったが、生徒会選挙以降は割と面白かった。下手に尖った事して劣化俺ガイルみたいになるよりはシンプルなラノベラブコメみたいな話の方がこの作品には合っている気がする。友崎と日南があくまで協力関係に留まって恋愛に発展しなさそうだったのは個人的に良き(まぁこの後発展するんだろうけど)。
天地創造デザイン部
アイデアの塊。実在する動物を題材にしてそのイメージ過程を描いていたが、こんな動物いるんだと関心すると同時に、この動物ってこんな事イメージされて現実の神様も作ったのかななんて思わせてくれて、面白かったよりも楽しかったの印象。反面デザイン部のキャラが印象薄いのは少し惜しい。
半妖の夜叉姫 後半
後半もダレがあったもののもろはの師匠回と終盤が良かったので微上昇。尖った部分はなく良くも悪くも夕方アニメだがなんやかんやで2クール観続けて良かったとは思った。良くも悪くも振れ幅が小さいというか。予想通り締まらず続編にとの事なので続編も観るが、それまでに少しくらい犬夜叉も知っておきたい。
ゲキドル
アイドル要素はさておき、SF世界に演劇を取り入れる発想とその描写は斬新だった。序盤がイマイチでそれが尾を引いたのもあって理解出来てない部分も正直多いが、雰囲気の力もあってそれでも割と楽しめはした。もっとちゃんと観れば多分もっと面白いんだと思う。
A-
はたらく細胞!!
1期もそうだったけどアイデアは良いがキャラの掛け合いが弱いのがネック。ラスボスも1期で出てきたがん細胞だったのでどこか焼き直し感も感じてしまった。ブラックと違ってラフなので手軽に観れるのは良いが、同期にブラックがいた事や8話しかなかった事など、今期は運が悪い作品だったかもしれない。
IDORYPRIDE
1話は期待したけど結局凡アイドル系で進んでいった。強みのはずの幽霊要素は活かそうという努力は見られたが活かせていたかは微妙。最終話は少し泣けるけどあれなら麻奈と牧野の物語くらい振り切っても良かったと思う。麻奈の存在に囚われるアイドルという描写も頑張ってはいたが何か物足りなかった。
ワールドウィッチーズ発進しますっ!
題材がストパンブレパンなので観ていた、それ以上も以下も無し。15分枠なので気軽に観れるのは良かった。久々に502の面々を観れたのは嬉しいが、これよりブレパンの2期を観たいと思ってしまった。
B
バック・アロウ
(ギアス+ラガン)÷2だがその2作と比べるとカリスマ性も熱量も数段足りない。もっと言うとその2作のダレてた部分がかき集まった感じだから今の所これといったハイライトもなくただ退屈で、キャラも特別好きなのがいないのが更に痛い。後半も観るけど果たして巻き返しは出来るのか。
PUI PUI モルカー
特別面白くは無かったけど、Eテレのクレイアニメや人形劇を思い出す感じでノスタルジーに浸りながら観ていた。ただ周りが考察とかしていたのはどこにそんな要素があったのかまるでわからない。2分枠だし頭空っぽにして観るものだったと思っている。
SK∞
最初はスケボーとスノボーの違い等が描かれて期待したけど途中から警察が絡み出すわスケボーで乱闘し始めるわでとっ散らかりまくった。主人公のレキは結局ほぼ何もしていないし周りのキャラもランガ以外印象弱くて絡みも特に面白く無く。本筋からズレた話もそのズレ先が面白いなら良かったけどそうでもなかったのが残念。
C
約束のネバーランド 2期
アニオリなら大胆にやれば良いものを半端に原作要素入れたせいで全てが薄っぺらくなり、意味あるはずの展開一つ一つもご都合にしか映らなくなり、その一つ一つを言っていくとキリがないレベル。最後なんて明らかなヤケクソだったし、こんなんだったらやらない方がマシだったのでは無いだろうか。冬にクソ2期orクソ外伝が生まれるジンクスを強化するアニメでした。
2020年秋アニメランクと感想
ランク基準
S→素晴らしい!
A+→とても面白い
A→面白い
A-→ギリ及第点
B→微妙
C→...何も言うまい
S:
第501統合戦闘航空団 ストライクウィッチーズROADtoBERLIN
押しも押されぬ秋クールNo.1。健在のキャラ達がそれぞれ少しだけスタンス変わって、だがそれでも変わらず笑いあり涙ありを繰り広げと、501が帰ってきてくれた事を実感した。1期2期3期と、一つ一つの話の大枠は変わらないのにずっと面白いのある意味凄いのではないだろうか。バトルシーンも作画・キャラ描写共にgreat。
坂本少佐が正式に501を引退したことであまり登場せず寂しさはやはりあったが、映画から登板した新メンバーの服部静香がその分をカバーしてくれていた。先輩となったことで芳佳にも成長がみられた一方で根っこの部分は変わっていないというのがまた良い。
アクダマドライブ
ダンガンロンパシリーズの生みの親の一人である小高和剛氏原案のオリジナルアニメ。個性豊かなキャラと深く練られたシナリオ、破天荒な演出と特にダンロンファンには堪らなかった。巻き込まれた主人公が物語を通じて成長して真のアクダマになっていく様の丁寧さに脱帽。髪型が変わった後のムーブはまさに「詐欺師」と呼ぶにふさわしい物であった。声優が黒沢ともよさんって事と髪型と同時に雰囲気が変わるって事で、宝石の国のフォスフォフィライトを少しだけ思い出した。他のアクダマもそれぞれに見せ場があって楽しめた、個人的には殺人鬼が良い感じに狂いまくってて好き。結末も個人的好みのメリバって感じで良かった。観てない人は一瞬だけFOD登録してでも観る価値がある。2020年5chアニメランキングNo.1の実力は決して伊達ではない。
A+:
無能なナナ
エンタメ賞。衝撃的な1話から始まり、それだけの一発屋にならず、引きの上手さで視聴者を掴み続け、心理戦がマンネリ化する前にキャラ背景描写や呉越同舟と言った手札を切り、とにかく意地でも飽きさせなかったのが偉い。無能なナナという題が皮肉に聞こえる程序盤のナナはザルだったが、戦いを通じて徐々にだが大きく心境を動かしていく様が面白かった。能力者だと、ネクロマンサーの子がヤベー奴で良キャラでしたね。
月刊少年ガンガンという雑誌、実は大昔購読していた時期があったのだが(ハガレン修了直後の、絶園のテンペストとかが主力だった頃)今はもう何が連載しているのかまともに知らないばかりか特にアニメ化されても話題になるもの聞かず、ガンガンジョーカーやオンライン、Gファンタジー等の姉妹誌で持っているものだと思っていた(発行部数も目に見えて激減している)が、まだ本誌にもこんな面白い作品が残っていると言うことを知ることが出来て勝手に感動していた。
憂国のモリアーティ 前半
正義の犯罪者系。因みにシャーロックホームズシリーズは全くの無知。私欲ではなく、コンサルとして依頼を受けて悪徳貴族に裁きを与えるという展開が面白い。個人的にはグレープフルーツの話が一番戦略的で好き、ノアティック号とかも良かったが。「主人公」であるホームズと絡む事でどのように物語が動くのか、後半も楽しみである。
ゴールデンカムイ 3期
3期始まる前に1期2期を急いで観たが、結果的にはそうして良かったなと。過去回想がやや多めな気もしたが、ギャグや飯テロは健在で、特にアシリパパートはこれぞ金カムと思わせてくれた。北海道が舞台であることも魅力と思っていたので樺太に行って失速しないか少し不安だったが杞憂であった。ここまでの物語の最大の敵とも思えたキロランケが退場し、区切りかつ新章の幕開けを予感させた。
トニカクカワイイ
ハヤテのごとく作者の新作。ラブコメって三角関係でギスギスしたり主人公がクズやへたれだったりして悪印象になることがありがちだけど、この作品はギスギス無しで主人公も好青年と、観ててイライラしないラブコメという点で既に好印象。人外(?)だけど人間味に溢れたヒロインも良く描けていて、一見イチャついてるだけに見えても夫婦で過ごす尊さが伝わっていた。周りのキャラも盛り上げ役として立っていたと思う。
安達としまむら
陰キャの安達と陽キャ(を演じてる?)の島村という対比がまず面白い。島村を想って色々しようとする安達がいちいち可愛くて笑ってしまう事もあった。雰囲気アニメ寄りではあるが百合物として良作かと。ただ宇宙人モドキはなんだったんだろう…
呪術廻戦 前半
原作ジャンプで読んでいる作品。実は原作そこまでツボじゃないが、それを予想以上にハイクオリティなアニメにしていた。特に最序盤の虎杖死亡以前なんて原作だと普通にその辺の打ち切り漫画と大差ないと思っていた(アンケもとれていたとは言いがたい掲載順だった)のに、アニメでこんなにも良くなるのかと。ダークだけど王道のジャンプバトルに相応しい演出が重なっていた。順平編は原作から良かったけどアニメで改めて観てやはり名エピだった。後半も期待。
ひぐらしのなく頃に業 前半
旧作知らず初見。事件編が複数エピであったが、良くも悪くもひぐらしとはどういう物なのかがわかった。闇が見え隠れしていて各エピ最後にそれが噴出する構成が良い。解決はどのようにしていくのだろうか。
ちなみにこのアニメの主人公は圭一くんじゃなくて梨花ちゃんだと思っています。
A:
炎炎ノ消防隊弐ノ章 後半
引き続きの安定枠。再びのネザー編が最初うーんではあったがジャガーノートの奮闘回や直前エピで色々あったマキさんの復帰などで盛り上がって終わってみると悪くなかった。また妄想だが熱血クソ野郎中隊長をまた観れて感動(?)したw
GREAT PRETENDER (case3以降)
シンシアをメインとしていたcase3が良すぎた事もあって評価上昇。フェイクだろうと頭では思っていてもそれが判明して驚かされてしまうのはアニメとしての演出の強みなのだろう。各caseでメインキャラ1人ずつにフォーカスしていたのも良かった。
続編は作ろうと思えば作れなくもなさそうな気はするけど、やるならローランは続投しても主人公は枝村から別のキャラにコンバートして欲しいですね。彼にはもう詐欺からきっぱり離れて幸せになって欲しい。
体操ザムライ
MAPPAのオリアニ。スポ根というよりハートフルものとして楽しんでいた。スポーツ選手とその娘、それ故のあれこれ等はよく描けていたかと。スポ根要素があまり強くなかった事で個人的に最終話に言う程感動出来なかったのが惜しい。
OPの上海ハニー、曲名は昔から知っていたけどほぼまともに聞いたことがなく、この機にはじめてまともに聞いた。
魔女の旅々
この作品は個人的には4話や9話のような鬱々したエピの方が断然面白かった。明るめの話も悪くはないけどどうしても同系統のキノ旅と比べてしまって。というよりも、3話と4話で立て続けに暗い話をやったおかげでその方面に期待が向いてしまったのはある。単発で観やすいのは良いが。あとお師匠様達が絡む話が謎に好きだった。サヤさんは結構頻繁に出てきたけど・・・正直お腹いっぱいでした。
くまクマ熊ベアー
異世界ドラえもん。基本ユナ一点突破のなろう典型だが、キャラデザの所為か緩い雰囲気の所為か気軽に観れて日常系の代わりにしていた。これが主人公男で俺TUEEEだったら楽しめなかっただろうなw人間という物は単純である。2期も観るけど、次は現実とのリンクなりユナが愛想尽かす話なりと言った目新しい物も見たい。
まえせつ!
なんやかんやで笑顔咲いていた。ネタについて散々なまでに色々言われていたが、「芸人とは何ぞや」という要素がよく活かされており、お笑い芸人の卵の成長物語としては決して悪くなかったと思っている。中盤の妹コンビがコンテスト応募して惜しくも落選した話とか特に。お笑いはアニメでは難しいジャンルと判明したが、逆にその中でよく頑張っていたと思う。
神様になった日
今期一の問題作。非常に悩んだけど最終的にこの位置に。茶番多すぎ、尺足りない、ぶん投げ要素ありありと言いたい事は山程あるが、舞台や話のスケールを小さくしたのは良手と思った、前作のシャーロットはスケール大きくしたことが裏目に出て最終的にとっちらかっていたので。田舎の雰囲気と何が起こるかわからない感じのマッチングで惹きつけられ、また序盤の茶番も見方を変えて日常の積み重ねに意味があったという結論をつけていたのは評価していいのかなと。7話のラストでひなと博士の写真出たところとか、8話のロゴス症候群の話とか普通にヒエッてなったしねw。
但し麻雀お前はダメだ。最終話で「あれは全部ひながやりたかったことだったのか・・・」といってこれまでを振り返るシーンがあったけどその中にその麻雀の場面がなくてめちゃくちゃ笑った。
A-:
池袋ウエストゲートパーク
社会風刺系で話は面白いはずなのに、ひたすら台詞だけで背景を説明してた所為で入り込みにくかった。また単発回はまだしもギャングの抗争がひたすらどうでもよくて乗り切れなかったのも痛い。ラスト2話は良かったのでその為の積み重ねと思えばなのかもだが。
アサルトリリィBOUQUET
キャラ多すぎ枠その1。沢山いたキャラの大半はただ取巻きとして出してて空気だったのが痛い。メインのりり・ゆゆの絡む本筋は悪くないのでずっとその2人フォーカスで百合感強めた方が良かったと思う。楓さんは良キャラで個人的に好きだったが。
この作品の監督である佐伯昭志氏の過去作「放課後のプレアデス」を9月頃に観ていてこれが非常に面白くて、その影響で期待しすぎてしまったというのはある。
半妖の夜叉姫 前半
出だしは良かったけど、途中からただ妖怪退治を繰り返すだけで盛り上がりに欠ける感じになっていてダレてしまっている。犬夜叉知らないけどもっと犬夜叉を前面に出してもいい気もする。2クール目で盛り上がる事を期待。
いわかける! -Sport Climbing Girls-
キャラ多すぎ枠その2。ライバルキャラが多過ぎて誰にフォーカスすれば良いのかわからなかった。試合もゲームとクライミングを合わせた演出は斬新だったものの何処か熱量に欠けていた感が否めない。良い回もあっただけに惜しい。
話と直接関係ないけど、個人的にOPムービーがあんまり好きじゃなかった。何というか好がまるであえいでいるかのような感じの所とか特に。
土下座で頼んでみた
バカアニメ。謎に嫌いじゃなかった。これをアニメ化しようと思った事が一番面白い。頼む人の声で杉田さんを配役したのがナイスチョイス過ぎてじわじわ来る。
B:
戦翼のシグルドリーヴァ
リゼロ作者がシリーズ構成のオリアニ。系統の似たストパンと同期に行うと言うことで初めから比較してしまわないか不安であったが、終わってみるとそれ以前の問題だったかなと。コメディもシリアスも、描きたい事色々盛り込ん結果全体的に半端で薄かった印象。終始淡々としていて謎解明も緊迫感に欠けて、ラスボスの目的もイマイチよく分からず。ミヤコが諸々頑張ってた3話と10話は悪くなかったが。寧ろ3話みたいな感じのが続くのかなと少し期待していた。
初めからうさんくさかったとはいえ一応は味方だったオーディンの唐突な黒幕宣言は前期のジビエートで伝説となったヨシナガ博士の「こういう結末もありってことだ」を不覚にも思い出してしまった。あと最終話の犠牲者悼むシーンで姿浮かぶのが姉貴やレイリー差し置いて名前もわからんようなおっさん3人だったのも笑ってしまった。
ちなみにOPは滅茶苦茶好きです。この作品の数少ない功績。
C:
レヱル・ロマネスク
秋クールダントツワースト。アニメを通じて鉄道のあれこれを知れて鉄道に興味を持たせてくれると期待したのに、鉄道と萌えの組合せを全く活かせていなかった。ただキャラに知識喋らせるだけで何も入ってこず、キャラも説明役だけの為空気。噂によると殆どのキャラは原作にいないオリキャラらしく、まさに「何がしたかったのだ?」
2020年夏アニメランクと感想
ランク基準
S→素晴らしい!
A+→とても面白い
A→面白い
A-→ギリ及第点
B→微妙
C→...何も言うまい
D(特例)→伝説
S:
※無し
A+:
デカダンス
2020年夏クールの至宝。2話の超展開で視聴者を驚かせたもののその後は比較的王道寄りの展開が続いた。それ故更なる超展開を期待しすぎた視聴者もいるとは思うが、その中でも引きや伏線を上手く使っていて毎話次が楽しみになるような作品だったと思う。トリガー関係無いけどトリガーの様な熱さと勢いを感じた。サイボーグSideのカブラギ、人間SideのナツメというW主人公構成も上手く働いていたかと。
1話観たとき、描かれ方的に明らかに主人公はナツメに見えたのにEDのクレジット順でカブラギが先頭だったのが個人的に違和感だったのだけれど、2話観てそういうことだったのかと感服していましたね。
放課後ていぼう日誌
ウミノススメ、という言葉がぴったりな位ヤマノススメに似ていた。だが決して劣化にはなっておらず、海を担当する(?)役割をしっかり担っていた。日常系としてのオアシスな役割も良し、釣りや魚に関するあれこれも比較的よくアピールしていて楽しさを伝えれるアニメだった。筆者はこれ見て釣りをやってみようとまではならなかったが、魚の特性といった専門的な話は興味深く、また釣った魚での料理は食べてみたいと思えた。また楽しいだけではなく、釣り糸野鳥問題等釣りをする上で考えるべき事を描写したり、ヤマノススメではそれほど活かされているわけでもなかった主人公の手芸趣味というサブ要素もちゃんと活かせていたのが好印象。
天晴爛漫!
ダークホース兼賛否両論枠。レース蔑ろが色々言われていたがこの作品の魅力はそこではなく、明治時代という新時代の幕開けにおけるエンジニアリングや文明開化を描いていた事だろう。まあレースといってもサーキット上でのカーレースではなく長距離を移動するいうなれば車版駅伝みたいな感じなので、そもそもレースにフォーカスしすぎるのが難しいという部分はあったと思う。マラソンとかと違って肉体的トレーニングがあるわけでもないし。その上で、車を改造して特殊性能で勝負しようとしたり、後半のアクション部分でカラクリ玩具的な物を上手く扱っていた天晴のエンジニア的素質を見るのが面白かった。力の世界の中で頭脳で勝負している感というか。
んで後者の文明開化についてだが、特に印象的だったのが最終話でディラン&TJがギルを倒した際、ディランが「こいつは暴力で倒すのではなく法の裁きにかける」と言った所で、これ、日本が明治時代初期の西南戦争を最後に国内戦争を行わなくなり、武力ではなく議論で物を決める世に変わっていったことのオマージュに思えたんですよね(考えすぎかもしれないけど)。
またその時代では日本にとって未知の国だったアメリカに来た日本人を描く上でも面白かった。温泉とか輸血とかで顕著だったが。
A.I.C.O. Incarnation
元々Netflix限定だった作品がTV放送された物で、ネトフリに登録しているので一気観することも出来たが敢えて足並みそろえて一週一話ペースで観進めた。今時珍しい硬派寄りなSF。謎めいた雰囲気や伏線を張っているような演出がまず掴みとして見事。その後はマターと呼ばれるドロドロの物質を駆除しながら淡々と旅を続けていく感じでこれに関しては少し退屈もあったものの、その中でも謎を散らしていたお陰で掴みから離れる事なく観れた。生物工学じみた設定は理系ホイホイで、現場から離れた場所で闘う大人達と言った様相を観る楽しみも。
A:
Reゼロから始まる異世界生活 2期前半
とりあえずまだこれからだろうと思ってこの辺で。1期の特に中盤あたりはスバルのヘタレっぷりが目に余っていたがそのときの出来事を乗り越えたこともあり、1期と比べてスバルの人間的成長が著しい。それを踏まえた4話目は1期18話に次ぐ神回。個人的にスバルが現実世界でどんな人物だったのか気になってたので尚このあたりは楽しめた。1期の功労者であったレムの退場が危惧要素だったが、その分エキドナというダークヒロインが盛り上げてくれた。
後半も今から楽しみである。
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 2期
ジャンプ漫画原作アニメ。1期が単発怪異物寄りだったのに対して今回はロージーの成長物語に重点が置かれていた印象。話はあまり進まなかったが、上記のテーマやゴリョー編として観た場合は起承転結に収まっていたのでは。ただエンチューとの決着をアニメで観たいので3期も来て欲しい。怪異や魔法律の演出は健在だったかと。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている完
長期作の最終章、それに相応しく?それまでの群像感を無くしメイン3人の決着に特にフォーカスしていた。最後はあれこれで終わり?と少し思ったが、作品のテーマ上これも一つの落とし所なのかなと。
ちなみに俺ガイルは一年ほど前に1期と2期を一気観した上での今回の3期視聴だったのだけれど、それでもこの作品が完結するということの感慨深さが凄かったので、リアタイで1期からずっと追っている人達は相当なものなんだろうなと思った。
炎炎ノ消防隊弐ノ章 前半
安定して面白い、正直1期よりも。特筆点がある訳ではないけど少年漫画原作アニメとして平均点が高いから安心して楽しみにできて楽しめる。キャラも敵味方共に魅力的だし。ただ11話らへん?でシンラや第八メンバーが出ない部分が少し微妙だったので、そこが後半の懸念だろうか。
キャラといえば、1期の烈火星宮とこの2期で新たに登場したインカが結構好みなのだけれど、自分は狂人系キャラ好む傾向があるのかもしれない。
LapisReLiGHTs
アイドル物としての良し悪しはさておき、魔女見習いの青春日常物として楽しんでいた。前半はアイドル何それではあったがキャラが多いソシャゲアニメにしては各メンバーをちゃんと目立たせており、後半はアイドルに魔法要素を少なからず交えた演出が出来ていたかと。
GREAT PRETENDER (case2まで)
正義の詐欺師というありがちだけど面白くなりやすいテーマの作品。特にcase1は詐欺師ではあるが人としての矜恃を捨ててない主人公の描写が良く、どうなるのかからの種明かしも素直に感服した。その分case2が地味で印象薄いのが少し痛い。ここからどうなるのか。
A-:
富豪刑事 Balance:UNLIMITED
かなり昔の小説を現代版にアレンジしたアニメ。まず序盤の真面目な事件に入る変なノリの連発が尾を引き、後半は立て直しこそしたけどコンセプトの金に物言わず刑事要素が薄れ、普通の刑事アクションになっていた感が否めない。欲張りだけど、後半のシリアス感と前述コンセプトの両立を観たかった(それ出来てたのはグルっとなくらい?)
魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~
脚本はよくあるなろう系だが、逆に脚本以外の作画や音響や演出は全体的にレベルが高かった。その脚本も序盤こそ今期ワースト級だったものの、最終的にギリギリ及第点並には思えた。Aに出来ないのは単純にこの手の作品がツボとズレてるだけかもしれない。ミーシャ&サーシャは素直に可愛かったし、レイ関連のエピは良さげだったような気がする。
B:
ド級編隊エグゼロス
エロを力に戦うヒーローという設定は斬新だが正直それくらい。昔少しだけ原作読んだことあってそれ覚えてた為ストーリーは初めからそこまで期待していなかったが、作品の武器であろうエロの演出が微妙で男目線でも画面に目が向かない感じだったのが痛かったかな。いっそ最終話みたいな戦隊ぽい名乗り毎話やるでも良いのに。
C:
彼女、お借りします
主人公がクズというより小物なのがまず痛く、婆ちゃんのノリが寒い、ヒロイン達にもあまり共感出来ないと、まぁ挙げると色々ある。そういうサブ要素のマイナスに加えて丁寧に描くべきエピをあっさり済ませて明らかにいらん話で1話使ったり4人目のヒロインを11話まで出さずと、構成も上手かったとは言えない。マガジンってラブコメ激戦区だと思ってたけど原作は面白いのだろうか…
D:
ジビエート
令和に現れた伝説。567禍とマッチした内容と思いきやそういうアポカリプス要素は蔑ろになり、迫力のない戦闘や雑なキャラ処理が続いた挙句終盤は伏線なにそれ美味しいのといわんばかりの超展開。というかストーリーは10話くらいまではただ単につまらないだけのものだったけど11話の超展開が伝説への道に拍車をかけたと思う。演出も枯れててジビエのデザインや作画ももっと良く出来ない?と思うものばかり。あらゆる要素が逆方向に神がかっていてある意味これに立ち会えた感動すらある。
最終話で博士が「何がしたかったのだ?」と口にしたけどたぶんそれは視聴者全員が言いたいことですよwあと「こういう結末もありってことだ」は今後現れるクソアニメに対しても使われそう。
2020年春アニメランクと感想
短文の簡易的な感想です。
ランク基準
S→素晴らしい!
A+→とても面白い
A→面白い
A-→ギリギリ及第点
B→微妙
C→・・・何も言うまい
S:
かくしごと
終わってみるとこれが一番ひとつの作品として良く出来てた印象。漫画家あるあるを初めとした日常コメディはキレがあり、その中に伏線も貼られて飽きない構成かつその回収も見事。最終話観終わった時は比喩抜きで拍手をしていた。傑作と言って良いであろう。
かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~
1期から衰えぬクオリティだが、今期は若干シリアス多め。噂の石上過去編は想像以上に重かったが、それを乗り越えた体育祭編及び選挙編でのセリフから石上人気は爆上げだろうし、加えてこれら2エピでの会長も素晴らしかった。
勿論コメディパートも健在。今後も楽しみ。
A+:
グレイプニル
今期のダークホース。1話こそ決して印象良くなかったが段々と惹かれ、気付くとこれ程ハマっていた。一見よくあるデスゲーム系だが、謎めいた雰囲気が緊迫感を出し、雑さもないので目が離せなくなる。またアニメならではだが、江麗奈役のざーさんの演技が光っていたと思う。
イエスタデイをうたって
多分今期一賛否の割れる作品ではないだろうか。個人的には陸生と榀子が一度くっついた上で互いを見直すという過程があった為あの結末はアリだと思っている。主要キャラは皆不器用であったが寧ろだからこその作品とも言える。湊や柚原と言った単エピも良き。
原作から大幅カットされてこの出来らしいから、カットなかったらどうなってたやら。
A:
BNA
まぁこんなものだろうって所に着地した。尺不足、みちるに共感出来ない等割と言いたい事もあるのだが、勢い重視のトリガー節は健在で、特に野球回や最終話はちゃんとらしさが出ていたかと。キャラもなずなやミンクの姉御と言ったサブキャラは魅力に溢れていた。何より、期待外れという感想にならなくて本当に良かったと思ってる。
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
これもダークホースかな。気軽に観て楽しめる作品だった。なろうだけど、カタリナが周りから好かれる理由が分かり易いのは評価点だと思う。個人的には百合要素をもっと観たい思いもあるが、これでも良きかな。
2期も楽しみにしてる。
LISTENERS
面白い?微妙?と自問自答し続け、なんやかんや面白かったんじゃね?で締まった。華があったとは言い難いが、バトル演出は決して悪くなく、旅を通じた主人公の成長物語としてもちゃんと成立していたのではないか。単発回が弱かったのが惜しいが全体観れば良作って印象。音楽は流石のじんさん。
ULTRAMAN
ネトフリで一気に観た。何よりウルトラシリーズへのリスペクトに溢れていたのが一番の評価点。キャラ名もそうだが、アニメだと変身音等も踏襲されていてよりそれが伝わった。まだまだこれからだと思うが2期を待つ。
波よ聞いてくれ
北海道枠その1。他の人より低めだけど良くはあった。大きな山場があるというよりは小〜中程のイベントを連発していた為安定感が強かったかなと。札幌を初めとした北海道の雰囲気も良く、舞台を活かしていた。
アルゴナビスfromBanGDream
北海道枠その2。何度も言うが、アイドル系やバンド系にありがちなマイナス展開を尽く改善しているのはもっと評価されるべき。演奏シーンも本家バンドリに引けを取っていないし、誰も観てないが男ばかりのアニメと思って食わず嫌いせず目を向けて欲しい。
神之塔
最初あんま期待してなかったけど段々良くなっていった。韓流なろう感はあるが、展開が先の読めない物となっていて、独特の雰囲気とも合っていた。キャラは少し増え過ぎ感はあったが個性豊かなキャラが多くて散漫になるのは防げたかと。物語の序盤だけで終わってしまったが2期はある?
球詠
色々言われる問題作だが、少なくとも話に限ってはちゃんと野球物として丁寧かつ盛り上げもあった印象。それ故作画とCGがなぁ…ってのが大変惜しい、そのせいかキャッキャ感はあまり無かったし。試合では参謀役の子がとても良い味出していた。
A-:
ざしきわらしのタタミちゃん
ハイスコ作者の5分アニメ。面白い回とつまらない回の差が激しかった。面白い回は社会風刺が良い感じに皮肉効いてて割と楽しめた。つまらない回は…既に内容思い出せない…
アルテ
多分良作だけど好みじゃなかったパターン。朝ドラとかでありがちな話をやりたかったのかもだけど、女がどうこう問題がしつこ過ぎてウンザリしてしまったのがマイナス。ある程度なら良いがアニメでまでそれメインはいらんなと。後ハイライトもあんまり無かった印象。西洋の街並みは良く、ユーリさんは良キャラだった。
B:
プリンセスコネクトReDive
ラスト2話のシリアスメインは生き生きしてたけど、それ以前必要だった?って思ってしまった。コメディパートはキャラの薄いこのすばくらいにしか映らなく、終わってみるとせめてシリアスの伏線もーちょいでも入れてくれればと思った(キャルちゃんの色々とかはあったが)。
2期来たらなんやかんや観そうだけど、コメディ磨くかシリアス増やすかを期待。
C:
※無し
2020年冬アニメランクと感想
短文の簡易的な感想です。
ランク基準
S→素晴らしい!
A+→とても面白い
A→面白い
A-→ギリギリ及第点
B→微妙
C→・・・何も言うまい
S:
ランウェイで笑って
堂々の今期No.1。テーマこそ異質なれど青春少年漫画の王道を押さえたストーリーに上手い演出が重なり、秀逸な出来に仕上がっていた。キャラも2人の主人公に実質主人公の1人を加えた3人のそれぞれの想いがよく噛み合っていたかと。
原作購入を強く検討していたが、その後15巻まで大人買い。以降最新刊出るたび購入。
映像研には手を出すな!
2番手。メイン3人のコント的掛け合いが自分は特に好きだった。特異な部隊設定での空想シーンや単純にアニメ制作の様相も勿論良き。小ネタは勉強不足を感じてしまったのでもっとわかるようになって改めて観てみたい。
A+:
ソマリと森の神様
Sでも良かったが上が強過ぎた。明るく見えるけどその実重い設定で、シリアスシーンも多かったけど作画とbgmとよく合ってた印象。個人的にはグロさを抑えて切なさを増したメイドインアビスってイメージがあったり
ID;INVADED
序盤から割と良かったけど途中で加速的に面白さが増した。初見は設定多くて困惑するけどSF仕立てのミステリらしく謎が繋がっていく様や、仮想世界での話などよく出来ていたかと。もう一度改めて観てみたい。
ドロヘドロ
正直観る前は難解なのかなと思ったら意外にもわかりやすく観やすい話運びで安心。キャラが皆個性豊かで、特に主人公のカイマンは漢って感じで良い主人公でしたね。謎の多くはまだ混沌の中なので二期が来るのを期待。
A:
宝石商リチャード氏の謎鑑定
個人的に好きでした。観てないか切った人が多そうだけど。ライトミステリって感じに1話1話で宝石にまつわる人間関係を宝石そのものの雑学と交えていて、ミステリながら疲れず楽しめた。
原作の方が面白いらしいのでいつか読んでみたい。
へやキャン△
へやというか、コンパクト版ゆるキャン?特に悪いとこなかったしもっと上でも良いんだけど、5分じゃ足りん!
話やキャラ、テーマの扱いは流石ゆるキャンって感じ。
pet
6話くらいまでマジでわけわかめだったけど終盤で段々わかってきて、そこから評価が爆上がりに。正直切らずに最後まで観て良かったと思えた。
司さんの狂人っぷりはヤヴァイ。
BanGDream!3rdSeason
2期がゲーム内バンドメインなら、3期はリアル活動してるバンドに焦点当ててる印象。前から思ってるけどキャラが増えた事が功を奏していると思う。後はRASやRoseliaそれぞれがより掘り下げられて。
恋する小惑星
きらららしい可愛さもあるにはあったけど自分が地学徒だから楽しめた節が強かった。ただ特有の強みこそなかったものの色んな部分が平均点以上で、結果ゆるアニとしても無難に良作にはなれてたとは思う。
学校の研究に疲れて忘れてた地学の楽しさをこのアニメで思い出した気がする()
群れなせ!シートン学園
初見はナンダコレだったけど気づいたら毎話楽しみになってた不思議。ギャグ部分よりも運動会やシー学園みたいな頑張る系の話の方が好き。あと地味に時々動物の雑学系の話が出てくるのも割と良かった。
僕のヒーローアカデミア 4期後半
低く見えるが他が高いだけ。やっぱり原作を知ってる事もあって毎話安心して観れる。4期前半がシリアスだったので一転明るいエピ、加えて「絶対悪じゃないヴィラン」が敵という構図が上手い。
バビロン 第三部
色々言われてるけど結末がモヤるだけで2部まで程じゃないにしろ普通に面白かったと思う。新キャラの大統領良キャラだったし。
結末は...バッドエンドでもせめて曲世が倒されてくれればなぁ...
A-:
虚構推理
テンポ悪い、これに尽きる。怪異やら屁理屈バトルやらと面白い要素はいくらでもあって、色んなエピでそれらを扱えば良いものを何故鋼人七瀬(と一応大蛇)だけでやったのか。未読だけど原作小説や漫画の方が向いてそうな気はする。
へんたつ
アニメと言うか映像付きツイッタ漫画?たつき監督のツイ垢アップで観てた。話よくわからなかったけどゆるーい感じで1分半しかないからお手軽に観れた。
B:
ダーウィンズゲーム
世間の評価高めだけどあんまりハマらなかった。チーム戦は良かったけど、能力重視のデスゲームはなんか緊迫感に欠けて能力扱いももイマイチ半端で。あとサブキャラは良かったけど主人公と敵の小物感がちょっとキツかった。もし二期やるなら戦略重視のチーム戦メインを期待。
C:
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
いつか面白くなると思ったらどんどん訳わからなくなって、しまいにはネタの様な展開に.....別にまどマギと比べるつもりも虚淵が書けとか言うつもりもないけどとっ散らかり過ぎ良キャラもハイライトも特に無しで観る動機を途中から探してた。
二期観るかは不明(惰性で観るかもだが)