2020年秋アニメランクと感想
ランク基準
S→素晴らしい!
A+→とても面白い
A→面白い
A-→ギリ及第点
B→微妙
C→...何も言うまい
S:
第501統合戦闘航空団 ストライクウィッチーズROADtoBERLIN
押しも押されぬ秋クールNo.1。健在のキャラ達がそれぞれ少しだけスタンス変わって、だがそれでも変わらず笑いあり涙ありを繰り広げと、501が帰ってきてくれた事を実感した。1期2期3期と、一つ一つの話の大枠は変わらないのにずっと面白いのある意味凄いのではないだろうか。バトルシーンも作画・キャラ描写共にgreat。
坂本少佐が正式に501を引退したことであまり登場せず寂しさはやはりあったが、映画から登板した新メンバーの服部静香がその分をカバーしてくれていた。先輩となったことで芳佳にも成長がみられた一方で根っこの部分は変わっていないというのがまた良い。
アクダマドライブ
ダンガンロンパシリーズの生みの親の一人である小高和剛氏原案のオリジナルアニメ。個性豊かなキャラと深く練られたシナリオ、破天荒な演出と特にダンロンファンには堪らなかった。巻き込まれた主人公が物語を通じて成長して真のアクダマになっていく様の丁寧さに脱帽。髪型が変わった後のムーブはまさに「詐欺師」と呼ぶにふさわしい物であった。声優が黒沢ともよさんって事と髪型と同時に雰囲気が変わるって事で、宝石の国のフォスフォフィライトを少しだけ思い出した。他のアクダマもそれぞれに見せ場があって楽しめた、個人的には殺人鬼が良い感じに狂いまくってて好き。結末も個人的好みのメリバって感じで良かった。観てない人は一瞬だけFOD登録してでも観る価値がある。2020年5chアニメランキングNo.1の実力は決して伊達ではない。
A+:
無能なナナ
エンタメ賞。衝撃的な1話から始まり、それだけの一発屋にならず、引きの上手さで視聴者を掴み続け、心理戦がマンネリ化する前にキャラ背景描写や呉越同舟と言った手札を切り、とにかく意地でも飽きさせなかったのが偉い。無能なナナという題が皮肉に聞こえる程序盤のナナはザルだったが、戦いを通じて徐々にだが大きく心境を動かしていく様が面白かった。能力者だと、ネクロマンサーの子がヤベー奴で良キャラでしたね。
月刊少年ガンガンという雑誌、実は大昔購読していた時期があったのだが(ハガレン修了直後の、絶園のテンペストとかが主力だった頃)今はもう何が連載しているのかまともに知らないばかりか特にアニメ化されても話題になるもの聞かず、ガンガンジョーカーやオンライン、Gファンタジー等の姉妹誌で持っているものだと思っていた(発行部数も目に見えて激減している)が、まだ本誌にもこんな面白い作品が残っていると言うことを知ることが出来て勝手に感動していた。
憂国のモリアーティ 前半
正義の犯罪者系。因みにシャーロックホームズシリーズは全くの無知。私欲ではなく、コンサルとして依頼を受けて悪徳貴族に裁きを与えるという展開が面白い。個人的にはグレープフルーツの話が一番戦略的で好き、ノアティック号とかも良かったが。「主人公」であるホームズと絡む事でどのように物語が動くのか、後半も楽しみである。
ゴールデンカムイ 3期
3期始まる前に1期2期を急いで観たが、結果的にはそうして良かったなと。過去回想がやや多めな気もしたが、ギャグや飯テロは健在で、特にアシリパパートはこれぞ金カムと思わせてくれた。北海道が舞台であることも魅力と思っていたので樺太に行って失速しないか少し不安だったが杞憂であった。ここまでの物語の最大の敵とも思えたキロランケが退場し、区切りかつ新章の幕開けを予感させた。
トニカクカワイイ
ハヤテのごとく作者の新作。ラブコメって三角関係でギスギスしたり主人公がクズやへたれだったりして悪印象になることがありがちだけど、この作品はギスギス無しで主人公も好青年と、観ててイライラしないラブコメという点で既に好印象。人外(?)だけど人間味に溢れたヒロインも良く描けていて、一見イチャついてるだけに見えても夫婦で過ごす尊さが伝わっていた。周りのキャラも盛り上げ役として立っていたと思う。
安達としまむら
陰キャの安達と陽キャ(を演じてる?)の島村という対比がまず面白い。島村を想って色々しようとする安達がいちいち可愛くて笑ってしまう事もあった。雰囲気アニメ寄りではあるが百合物として良作かと。ただ宇宙人モドキはなんだったんだろう…
呪術廻戦 前半
原作ジャンプで読んでいる作品。実は原作そこまでツボじゃないが、それを予想以上にハイクオリティなアニメにしていた。特に最序盤の虎杖死亡以前なんて原作だと普通にその辺の打ち切り漫画と大差ないと思っていた(アンケもとれていたとは言いがたい掲載順だった)のに、アニメでこんなにも良くなるのかと。ダークだけど王道のジャンプバトルに相応しい演出が重なっていた。順平編は原作から良かったけどアニメで改めて観てやはり名エピだった。後半も期待。
ひぐらしのなく頃に業 前半
旧作知らず初見。事件編が複数エピであったが、良くも悪くもひぐらしとはどういう物なのかがわかった。闇が見え隠れしていて各エピ最後にそれが噴出する構成が良い。解決はどのようにしていくのだろうか。
ちなみにこのアニメの主人公は圭一くんじゃなくて梨花ちゃんだと思っています。
A:
炎炎ノ消防隊弐ノ章 後半
引き続きの安定枠。再びのネザー編が最初うーんではあったがジャガーノートの奮闘回や直前エピで色々あったマキさんの復帰などで盛り上がって終わってみると悪くなかった。また妄想だが熱血クソ野郎中隊長をまた観れて感動(?)したw
GREAT PRETENDER (case3以降)
シンシアをメインとしていたcase3が良すぎた事もあって評価上昇。フェイクだろうと頭では思っていてもそれが判明して驚かされてしまうのはアニメとしての演出の強みなのだろう。各caseでメインキャラ1人ずつにフォーカスしていたのも良かった。
続編は作ろうと思えば作れなくもなさそうな気はするけど、やるならローランは続投しても主人公は枝村から別のキャラにコンバートして欲しいですね。彼にはもう詐欺からきっぱり離れて幸せになって欲しい。
体操ザムライ
MAPPAのオリアニ。スポ根というよりハートフルものとして楽しんでいた。スポーツ選手とその娘、それ故のあれこれ等はよく描けていたかと。スポ根要素があまり強くなかった事で個人的に最終話に言う程感動出来なかったのが惜しい。
OPの上海ハニー、曲名は昔から知っていたけどほぼまともに聞いたことがなく、この機にはじめてまともに聞いた。
魔女の旅々
この作品は個人的には4話や9話のような鬱々したエピの方が断然面白かった。明るめの話も悪くはないけどどうしても同系統のキノ旅と比べてしまって。というよりも、3話と4話で立て続けに暗い話をやったおかげでその方面に期待が向いてしまったのはある。単発で観やすいのは良いが。あとお師匠様達が絡む話が謎に好きだった。サヤさんは結構頻繁に出てきたけど・・・正直お腹いっぱいでした。
くまクマ熊ベアー
異世界ドラえもん。基本ユナ一点突破のなろう典型だが、キャラデザの所為か緩い雰囲気の所為か気軽に観れて日常系の代わりにしていた。これが主人公男で俺TUEEEだったら楽しめなかっただろうなw人間という物は単純である。2期も観るけど、次は現実とのリンクなりユナが愛想尽かす話なりと言った目新しい物も見たい。
まえせつ!
なんやかんやで笑顔咲いていた。ネタについて散々なまでに色々言われていたが、「芸人とは何ぞや」という要素がよく活かされており、お笑い芸人の卵の成長物語としては決して悪くなかったと思っている。中盤の妹コンビがコンテスト応募して惜しくも落選した話とか特に。お笑いはアニメでは難しいジャンルと判明したが、逆にその中でよく頑張っていたと思う。
神様になった日
今期一の問題作。非常に悩んだけど最終的にこの位置に。茶番多すぎ、尺足りない、ぶん投げ要素ありありと言いたい事は山程あるが、舞台や話のスケールを小さくしたのは良手と思った、前作のシャーロットはスケール大きくしたことが裏目に出て最終的にとっちらかっていたので。田舎の雰囲気と何が起こるかわからない感じのマッチングで惹きつけられ、また序盤の茶番も見方を変えて日常の積み重ねに意味があったという結論をつけていたのは評価していいのかなと。7話のラストでひなと博士の写真出たところとか、8話のロゴス症候群の話とか普通にヒエッてなったしねw。
但し麻雀お前はダメだ。最終話で「あれは全部ひながやりたかったことだったのか・・・」といってこれまでを振り返るシーンがあったけどその中にその麻雀の場面がなくてめちゃくちゃ笑った。
A-:
池袋ウエストゲートパーク
社会風刺系で話は面白いはずなのに、ひたすら台詞だけで背景を説明してた所為で入り込みにくかった。また単発回はまだしもギャングの抗争がひたすらどうでもよくて乗り切れなかったのも痛い。ラスト2話は良かったのでその為の積み重ねと思えばなのかもだが。
アサルトリリィBOUQUET
キャラ多すぎ枠その1。沢山いたキャラの大半はただ取巻きとして出してて空気だったのが痛い。メインのりり・ゆゆの絡む本筋は悪くないのでずっとその2人フォーカスで百合感強めた方が良かったと思う。楓さんは良キャラで個人的に好きだったが。
この作品の監督である佐伯昭志氏の過去作「放課後のプレアデス」を9月頃に観ていてこれが非常に面白くて、その影響で期待しすぎてしまったというのはある。
半妖の夜叉姫 前半
出だしは良かったけど、途中からただ妖怪退治を繰り返すだけで盛り上がりに欠ける感じになっていてダレてしまっている。犬夜叉知らないけどもっと犬夜叉を前面に出してもいい気もする。2クール目で盛り上がる事を期待。
いわかける! -Sport Climbing Girls-
キャラ多すぎ枠その2。ライバルキャラが多過ぎて誰にフォーカスすれば良いのかわからなかった。試合もゲームとクライミングを合わせた演出は斬新だったものの何処か熱量に欠けていた感が否めない。良い回もあっただけに惜しい。
話と直接関係ないけど、個人的にOPムービーがあんまり好きじゃなかった。何というか好がまるであえいでいるかのような感じの所とか特に。
土下座で頼んでみた
バカアニメ。謎に嫌いじゃなかった。これをアニメ化しようと思った事が一番面白い。頼む人の声で杉田さんを配役したのがナイスチョイス過ぎてじわじわ来る。
B:
戦翼のシグルドリーヴァ
リゼロ作者がシリーズ構成のオリアニ。系統の似たストパンと同期に行うと言うことで初めから比較してしまわないか不安であったが、終わってみるとそれ以前の問題だったかなと。コメディもシリアスも、描きたい事色々盛り込ん結果全体的に半端で薄かった印象。終始淡々としていて謎解明も緊迫感に欠けて、ラスボスの目的もイマイチよく分からず。ミヤコが諸々頑張ってた3話と10話は悪くなかったが。寧ろ3話みたいな感じのが続くのかなと少し期待していた。
初めからうさんくさかったとはいえ一応は味方だったオーディンの唐突な黒幕宣言は前期のジビエートで伝説となったヨシナガ博士の「こういう結末もありってことだ」を不覚にも思い出してしまった。あと最終話の犠牲者悼むシーンで姿浮かぶのが姉貴やレイリー差し置いて名前もわからんようなおっさん3人だったのも笑ってしまった。
ちなみにOPは滅茶苦茶好きです。この作品の数少ない功績。
C:
レヱル・ロマネスク
秋クールダントツワースト。アニメを通じて鉄道のあれこれを知れて鉄道に興味を持たせてくれると期待したのに、鉄道と萌えの組合せを全く活かせていなかった。ただキャラに知識喋らせるだけで何も入ってこず、キャラも説明役だけの為空気。噂によると殆どのキャラは原作にいないオリキャラらしく、まさに「何がしたかったのだ?」